初代から受け継ぐ
品質が第一の精神。
有限会社 谷口精光園
代表取締役 谷口 淳一
100年続いている仕事
谷口精光園は私で4代目になります。初代にあたる曾祖父の亀太郎は、苗木を育てるために、長野の営林署を辞めて北海道へ渡ってきました。木を育てるのが好きな人だったのだと思います。残してくれた文章を読むと、いい苗木をつくることや、いい森をつくることに一生懸命だったことが伝わってきます。
私たちの仕事自体は苗木を育てるところで終わりですが、大切なのはその先です。木が育って森が大きくなるところまで責任があると思いながら、しっかりと根づいて風雪に負けない苗木づくりを心がけています。
品質を守るのは人の手
目標は、「また欲しい」と毎年言われるような、期待に応えられる苗木を生産することです。しっかりと育つ苗木をつくることができれば、植樹する山を所有する方だけではなく、地域にも貢献できると私は信じています。
高品質の苗木を生産するため、畑の石を砕くためのストーンクラッシャーや、雪を利用しない保冷庫など、北海道の苗木生産者では珍しい設備を導入しています。しかし結局のところ、いちばん大事なのは人です。植え付けも選別も出荷も、最後は手作業で行わなければなりません。だからこそ、できるだけ働きやすい環境づくりを心がけ、苗木を育てるのと同じくらい、働く人を育てることに力を入れています。これからも知識や技術を次世代へとつなげ、谷口精光園のさらなる100年へ向けて、挑戦を続けていきます。